第43回日本産科婦人科医会 性教育指導セミナー

第43回日本産科婦人科医会 性教育指導セミナー

メインテーマ
つながる力を高める性教育
開催日
2020年7月19日(日)
大会長
手塚 尚広
実行委員長
井上 聡子
会場
山形テルサ 〒990-0828 山形市双葉町1-2-3

大会長挨拶

第43回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会
大 会 長 手 塚 尚 広
山形県産婦人科医会会長
公立置賜総合病院副院長

2020年7月19日(日)に山形市において、第43回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会を、山形県産婦人科医会の担当により開催する運びとなりました。この全国大会は、日本産婦人科医会が主催する重要なイベントの一つとされています。その会を担当させていただくことは光栄の至りであり、会員の皆様には心より感謝申し上げます。

この性教育指導セミナー全国大会の準備と運営を目的におよそ2年前、山形県産婦人科医会の私たちは、井上聡子常務理事を中心とする実行委員会を立ち上げ、総務・プログラム・財務を担う小委員会を組織し、活動してまいりました。当初は手探り状態でしたが、委員の方々のご努力によって準備は着々と進んでいるところです。

これまで開催されました本セミナーのメインテーマは、性教育との関連で少子化問題や虐待の問題なども採り上げられており、実に幅広く多岐にわたっていたことが分かります。今回は、子どもたちを含めた私たちを取り巻く近年の、社会環境の急激な変化とその影響関係の高まる複雑性を踏まえ、巷に渦巻く矛盾や葛藤を映す社会のゆがみに思いを巡らし、メインテーマを「“つながる力”を高める性教育」といたしました。

午前中に特別講演を2題、拝聴いたします。東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎先生から「自立とは依存先を増やすこと」、NPO法人BONDプロジェクト代表の橘 ジュンさんから「SNSに潜む危険」と題してご講演を賜ります。ランチョンセミナーでは、あおもり女性ヘルスケア研究所の蓮尾 豊先生から「アスリートを含めた多くの女性にOC・LEPを伝えよう」をお話いただきます。午後のワークショップ「“つながる力”を高めるために私たちにできること」には、3名のプレゼンテーターがご登壇。順に「地域および母子がつながる育児支援」、「多職種で支える子ども食堂」、「山形県における教育現場での性教育」と題してご講演いただきます。医療者のみならず、教育関係や行政職などの方々も加わり活発に意見交換され、示唆に富む有意義なワークショップになるものと確信しています。

関連行事として7月18日(土)午後、市民公開講座を開催します。「つながる」をテーマとした、避妊教育ネットワーク会員の先生方によるロールプレイの後、船橋二和病院の新 真大先生に「アプリから変える性教育の未来」をお話いただきます。また翌19日(日)のモーニングセミナーでは、山口県宇部市・針間産婦人科の金子法子先生からご講演を賜ることになっています。

私たち実行委員会のメンバーは、本セミナーが実り多い全国大会となりますよう努力いたします。身の丈に合ったことしかできませんが、山形らしいおもてなしをしたいと思っています。夏の山形で美味しい食材を楽しみ、大いに学び、そして熱い討論が展開されますことを期待しています。大勢の皆様のご参加を心よりお待ちしております。